年賀状に添える気の利いた一言【文例100選】相手・状況別にそのまま使えるメッセージ

「あけましておめでとう」だけでは、なんだか味気ない。でも、気の利いた一言なんて思いつかない…。毎年、年賀状の準備で頭を悩ませていませんか?

デジタルで簡単に挨拶が済む時代だからこそ、手書きの一言が添えられた年賀状は、相手の心に温かく響く特別な贈り物になります。

この記事では、上司や取引先、友人、親戚など、送る相手との関係性に合わせてそのまま使える「気の利いた一言」の文例を100選ご紹介します。結婚・出産報告や、クスッと笑える面白いフレーズ、知っておくべき基本マナーまで網羅。

これを読めば、もう年賀状のメッセージに迷いません。あなたらしい言葉で、素敵な一年の始まりを伝えましょう。

【超基本】これだけは押さえたい!年賀状の3大マナー

気の利いた一言を選ぶ前に、まずは基本のマナーを確認しましょう。うっかりミスで相手に失礼な印象を与えないための、大切なポイントです。

1. 賀詞(がし)は相手に合わせて使い分ける

賀詞とは、新年のお祝いを述べる言葉のこと。相手との関係性によって、使うべき言葉が異なります。

  • 上司・恩師・目上の方へ
    • OK例: 「謹賀新年」「恭賀新年」など、敬意を表す「謹」や「恭」が入った4文字の賀詞や、「謹んで新春のお慶びを申し上げます」といった文章体のもの。
    • NG例: 「賀正」「迎春」。これらは敬意の表現を含まないため、同僚や友人向けです。
  • 同僚・友人・後輩へ
    • OK例: 「賀正」「迎春」「あけましておめでとうございます」「Happy New Year」など。関係性に応じて幅広く使えます。

2. 「忌み言葉」と「句読点」は使わない

  • 忌み言葉: 「去年」は「去る」を連想させるため、「昨年」や「旧年」と書くのがマナーです。「失う」「滅びる」「枯れる」などの不吉な言葉も避けましょう。
  • 句読点(、。): 「区切り」や「終わり」を意味するため、年賀状では使わないのが伝統的な慣習です。読みにくくなる場合は、スペース(空白)や改行を使いましょう。

3. やってはいけないNG例

  • 賀詞の重複: 「謹賀新年」と書いた上に「あけましておめでとうございます」と書き加えるのはNG。「謹賀新年」にすでに「あけましておめでとう」の意味が含まれています。
  • 修正液の使用: 書き間違えた場合は、面倒でも新しいはがきに書き直しましょう。修正したものは失礼にあたります。
  • 返信しない: 年賀状をいただいたら、必ず返信するのが礼儀です。松の内(1月7日まで)を過ぎてしまったら、「寒中見舞い」として送りましょう。

【誰にでも使える】基本の鉄板フレーズ

まずは、どんな相手にも使える基本の一言です。これをベースに、相手に合わせた言葉を組み合わせるのがおすすめです。

旧年中の感謝を伝える

  • 旧年中は大変お世話になりました
  • 昨年は何かとお心遣いをいただき ありがとうございました
  • いつも温かいお心遣いに感謝しております

相手の健康や幸せを祈る

  • 皆様のご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます
  • 〇〇さんにとって幸多き一年となりますように
  • 笑顔あふれる一年となりますようお祈り申し上げます
  • 本年も変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます

【相手別】ビジネスシーンで使える気の利いた一言

ビジネス年賀状は、良好な関係を築くための大切なコミュニケーションツールです。

上司・恩師へ(敬意と向上心を伝える)

日頃の感謝に加え、今年の抱負を伝えることで、前向きな姿勢を示すことができます。

  • 旧年中は親身なご指導をいただき 心より御礼申し上げます
  • 本年も変わらぬご指導ご鞭撻のほど 宜しくお願いいたします
  • 昨年の経験を活かし 本年はご期待に沿えるよう精一杯努力する所存です
  • まだまだ未熟ではありますが 今年は〇〇の目標達成に向け一層精進してまいります

同僚へ(連帯感とチームワークを育む)

堅苦しくなりすぎず、仲間としての気持ちを伝えるのがポイントです。

  • 昨年は大変お世話になりました いつも助けていただき感謝しています
  • 今年も一緒にお仕事ができることを楽しみにしています 共に頑張りましょう
  • 昨年は公私ともに大変お世話になりました また一緒にランチでも行きましょう
  • 健康に留意して 今年もお互いに切磋琢磨していきましょう

部下・後輩へ(称賛と激励でモチベートする)

具体的な褒め言葉や、期待を伝えることで、相手のやる気を引き出します。

  • 昨年の〇〇さんの活躍には目を見張るものがありました 今年も大いに期待しています
  • 着実に成果を上げていて頼もしい限りです さらなる飛躍を楽しみにしています
  • いつも前向きな姿勢に感服しています 今年も力を合わせて頑張りましょう
  • 困ったことがあればいつでも相談してください 〇〇さんにとって充実した一年になりますように

取引先へ(信頼関係を強化する)

フォーマルな言葉遣いで、感謝と今後の発展を願う気持ちを伝えます。

  • 旧年中は格別のご厚情を賜り厚く御礼申し上げます
  • 本年も一層のサービス向上を目指し 誠心誠意努めてまいります
  • 本年も変わらぬお引き立てのほど 何卒よろしくお願い申し上げます
  • 貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます

【相手別】友人・親戚・恩師への温かい一言

プライベートな年賀状は、あなたらしい言葉で親しみを込めて。

親しい友人へ

共通の思い出や、未来の約束に触れると、よりパーソナルなメッセージになります。

  • 昨年は一緒に〇〇へ行けて楽しかったね 今年もまた遊ぼう!
  • いつも相談に乗ってくれてありがとう 今年こそゆっくり会いたいな
  • ご無沙汰していますが元気ですか? 落ち着いたらまたご飯に行きましょう
  • 〇〇(趣味)にハマっています! 今度ぜひ一緒にやりませんか?

親戚へ

丁寧さと親密さのバランスを意識して、家族の近況や相手の健康を気遣う言葉を。

  • ご無沙汰しておりますが お変わりなくお過ごしでしょうか
  • おかげ様で こちらは家族全員元気に新年を迎えております
  • 寒い日が続きますので どうかお身体ご自愛ください
  • 今年こそ〇〇ちゃんにお会いできるのを楽しみにしています

両親・義両親へ

ストレートに感謝の気持ちを伝えるのが一番です。

  • いつも温かく見守ってくださり心から感謝しております
  • 〇〇(孫の名前)が元気に育っているのはお父さんお母さんのおかげです
  • なかなか帰省できず申し訳ありませんが 今度お会いできる日を楽しみにしています
  • くれぐれもお身体を大切に いつまでも元気でいてください

【状況別】結婚・出産・引越しなどライフイベントの報告

人生の節目は、新年の挨拶とともに報告しましょう。あくまで挨拶がメインなので、報告は簡潔に。

結婚報告

  • (初めて報告する場合) 私事ですが 昨年〇月に結婚いたしました まだまだ未熟な二人ですが 今後ともご指導のほどよろしくお願い申し上げます
  • (転居もした場合) 昨年〇月に結婚し 下記住所に新居を構えました お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください
  • (結婚式に来てくれた方へ) 先日は私たちの結婚式にご出席いただきありがとうございました 今後ともどうぞよろしくお願いいたします

出産・妊娠報告

赤ちゃんの名前や誕生日、性別などを添えて。

  • わが家に新しい家族が仲間入りしました 名は〇〇といいます 親子ともども本年もよろしくお願いいたします
  • 昨年〇月に長女が生まれ 初めての育児に奮闘中です
  • 私事ですが 春には新しい家族が増える予定です また改めてご挨拶させてください

転居・引越し報告

新住所を忘れずに記載しましょう。

  • 昨年〇月に下記住所へ転居いたしました お近くにお越しの際にはぜひお気軽にお立ち寄りください
  • 転勤に伴い心機一転 新しい土地で新年を迎えました 今後とも変わらぬお付き合いをよろしくお願い申し上げます

【面白い一言】ユーモアと遊び心で印象に残る年賀状に

親しい友人には、クスッと笑えるユニークな一言で新年の初笑いを届けましょう!

ちょっと自虐&ユニークな近況報告

  • 今年の目標はダイエット! 来年の年賀状をお楽しみに
  • 昨年は大変お世話になりました 今年も大変お世話になる予定です!
  • 今年もお世話してくださいね!

干支を使ったダジャレ(2026年・午年向け)

  • 何事も"ウマ"くいく一年になりますように!
  • 昨年 娘が"ウマ"れました
  • "ウマ"いものをたくさん食べて元気に過ごそう!

あいうえお作文「あけおめ」

  • たらしい年が
  • んこう第一で
  • もしろいこと沢山の
  • っちゃ良い一年になりますように!

【お悩み別】困ったときの対応術

少し対応に迷うケースのマナーと文例です。

年賀状を出していない相手から届いた場合

すぐにお礼と挨拶が遅れたお詫びを伝えて返信しましょう。

  • ご丁寧な年賀状をありがとうございました
  • ご挨拶が遅れ大変失礼いたしました
  • 本年も変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

喪中の相手・困難な状況にある方へ

お祝いの言葉は避け、相手を思いやる言葉を選びます。年賀状ではなく、松の内(1月7日)が明けてから寒中見舞いとして送るのが最も丁寧なマナーです。

  • ご家族の皆様にはお変わりございませんか
  • 寒い日が続きますので どうかご自愛ください
  • 心穏やかな一年になりますようお祈り申し上げます

「年賀状じまい」を考えている場合

一方的にやめるのではなく、最後の年賀状で丁寧に伝えましょう。これまでの感謝と、今後の変わらぬお付き合いをお願いする気持ちを添えるのがポイントです。

  • 誠に勝手ながら どなた様にも年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきたく存じます
  • これまでのご厚情に深く感謝申し上げます
  • 今後とも変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

まとめ:心のこもった一言で、素敵な一年の始まりを

年賀状に添える一言は、短くてもあなたの気持ちを伝える大切なメッセージです。

定型文に、あなた自身の言葉を少し加えるだけで、受け取った人の心に残る特別な年賀状になります。今回ご紹介した文例を参考に、ぜひ大切な人へ新年の温かい想いを届けてみてください。

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