不参加のメール例文10選!社内・社外で使える丁寧な断り方

会議やイベント、飲み会など、ビジネスやプライベートで不参加の連絡をメールでする際、「どう書けば失礼にならないだろうか?」と悩んだ経験はありませんか?

日本のコミュニケーションにおいて「断り」は、相手への敬意を示し、良好な関係を維持するための重要なスキルです。断り方を一つ間違えると、相手に不快な思いをさせてしまい、今後の関係に影響を与えかねません。

この記事では、今すぐコピペして使える不参加メールの例文をシーン別に紹介するとともに、失礼にならないための基本マナーと丁寧な言葉選びのコツを徹底解説します。

【シーン別】不参加メール例文集

まずは、さまざまな状況で使える不参加メールのテンプレートをご紹介します。ご自身の状況に合わせて修正してご活用ください。

1. 取引先からの会議・打ち合わせを断る場合

件名: Re: 〇月〇日の打ち合わせ日程のご連絡【株式会社〇〇 鈴木】

本文: 株式会社〇〇 営業部 〇〇様

いつもお世話になっております。 株式会社〇〇の鈴木です。

この度は、〇月〇日の打ち合わせにお招きいただき、誠にありがとうございます。

せっかくお誘いいただいたところ大変恐縮なのですが、当日はあいにく別の重要な予定が入っており、貴社へお伺いすることができません。

ご期待に添えず、誠に申し訳ございません。

もし可能でしたら、別の日程で調整させていただけますと幸いです。 つきましては、以下の日程でしたら調整可能ですが、〇〇様のご都合はいかがでしょうか。

・〇月〇日(〇)〇〇時~〇〇時 ・〇月〇日(〇)〇〇時~〇〇時

お忙しいところ恐縮ですが、ご検討いただけますと幸いです。 今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

【ポイント】

  • 感謝の気持ちを伝える
  • 代替案を提示し、前向きな姿勢を示す
  • 件名は「Re:」で返信し、誰からの何のメールか分かりやすくする

2. 取引先からのイベント・会食を断る場合

件名: 〇〇(イベント名)への出欠のご連絡【株式会社〇〇 鈴木】

本文: 株式会社〇〇 〇〇様

平素より大変お世話になっております。 株式会社〇〇の鈴木です。

この度は、貴社主催の〇〇(イベント名)にご招待いただき、誠にありがとうございます。

ぜひ参加したいと考えておりましたが、あいにく先約がございまして、今回は不参加とさせていただきます。 お誘いいただきましたのに、大変申し訳ございません。

当日のイベントの盛会を心よりお祈り申し上げます。 またの機会がございましたら、ぜひお声がけいただけますと幸いです。

【ポイント】

  • 「不参加」という言葉を使い、丁寧に参加しない意思を伝える
  • イベントの成功を祈る一文を加え、相手への配慮を示す

3. 営業・提案を断る場合

件名: 「〇〇」のご提案について【株式会社〇〇 鈴木】

本文: 株式会社〇〇 〇〇様

いつもお世話になっております。 株式会社〇〇の鈴木です。

先日は、「〇〇」に関するご提案をいただき、誠にありがとうございました。 持ち帰りまして社内で慎重に検討を重ねましたが、誠に恐縮ながら、今回は見送らせていただくことになりました。

ご期待に添えず大変申し訳ございませんが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。

末筆ではございますが、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

【ポイント】

  • 提案内容自体ではなく「今回は」という点を強調し、将来の可能性を残す
  • 理由は「社内で検討した結果」など、内部要因とすることで角が立たない

4.社内会議を欠席する場合

件名: 【欠席のご連絡】〇月〇日(〇)〇〇会議(〇〇部 鈴木)

本文: 〇〇部長

お疲れ様です。 〇〇部の鈴木です。

〇月〇日(〇)〇〇時からの〇〇会議ですが、 急なクライアント対応が入ってしまったため、大変申し訳ありませんが欠席させていただきます。

後日、議事録を拝見し、内容をキャッチアップいたします。 ご迷惑をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

【ポイント】

  • 社内向けでも「申し訳ない」という気持ちを伝える
  • 欠席中のフォロー(議事録確認など)を申し出て、意欲を示す

5. 会社の飲み会を断る場合(上司・先輩へ)

件名: Re: 〇月〇日の懇親会について(〇〇部 鈴木)

本文: 〇〇部長

お疲れ様です。 〇〇部の鈴木です。

懇親会のご連絡、ありがとうございます! せっかくお誘いいただいたのですが、あいにく所用があり、今回は欠席させていただきます。

皆様にもよろしくお伝えください。 また次の機会にぜひ参加させてください!

【ポイント】

  • 理由は「所用のため」など、簡潔で差し障りのないものにする
  • 「また誘ってください」という一言で、人間関係を円滑にする

6. 採用・内定を辞退する場合

件名: 選考辞退のご連絡【氏名】

本文: 〇〇株式会社 人事部 〇〇様

お世話になっております。 〇月〇日に内定のご連絡をいただきました、〇〇 〇〇(氏名)です。

この度は、内定のご連絡をいただき、誠にありがとうございました。 このような光栄な機会をいただきながら大変恐縮なのですが、慎重に検討を重ねた結果、今回の内定を辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。

貴社には大変ご迷惑をおかけいたしますこと、心よりお詫び申し上げます。 何卒ご容容くださいますようお願い申し上げます。

末筆ながら、貴社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。

【ポイント】

  • 感謝と謝罪を最大限丁寧に伝える
  • 辞退理由は、もし伝える場合は「他社とのご縁があり」など、正直かつ簡潔に

7. 結婚式への不参加を伝える場合

件名: Re: 結婚式のご招待の件

本文: 〇〇さん

ご結婚おめでとうございます! 素敵な招待状をありがとう。

せっかくお招きいただいたのに本当に申し訳ないのですが、 当日はやむを得ない事情があり、残念ながら欠席させていただきます。

お二人の晴れ姿を拝見できず残念ですが、素晴らしい式になるよう心から願っています。 ささやかですが、お祝いの気持ちを贈らせていただきます。

また改めてお祝いさせてね。 末永くお幸せに!

【ポイント】

  • お祝いの気持ちを最初に伝える
  • 理由は「やむを得ない事情」など、曖昧な表現でOK
  • 電話や返信はがきで伝えるのが正式だが、メールで一報入れる場合も丁寧さを心がける

【保存版】失礼にならない不参加メールの基本構成

丁寧な不参加メールは、以下の5つの要素で構成されています。この型を覚えれば、どんな状況でも応用できます。

  1. 感謝の言葉: まずは招待や提案に対する感謝を伝えます。「この度は、〜にご招待いただき誠にありがとうございます。」
  2. 断りの表明: クッション言葉を使い、不参加の意思を明確に伝えます。「大変申し訳ございませんが、今回は〜させていただきます。」
  3. 理由: 相手が納得できる、簡潔な理由を述べます。「あいにく先約がございまして、」「所用のため」など。
  4. 謝罪の言葉: 期待に応えられなかったことへのお詫びを伝えます。「ご期待に添えず申し訳ございません。」
  5. 結びの言葉: 相手への配慮や、今後の関係維持を願う言葉で締めます。「またの機会がございましたら、ぜひお声がけください。」「〇〇の御盛会を心よりお祈り申し上げます。」

衝撃を和らげる「クッション言葉」

断りの本題に入る前に添えることで、表現を柔らかくし、相手の心理的負担を軽減します。

クッション言葉用途・ニュアンス
誠に恐縮ですが非常に丁寧で、謙遜の意を強く表したいときに最適。
大変申し訳ございませんが最も一般的で、フォーマルな場面で幅広く使える。
せっかくですが相手の厚意や労力を無駄にしてしまう心苦しさを表現。招待を断る際によく使う。
あいにくですが「残念ながら」というニュアンスで、自分の力ではどうにもならない状況を示唆。

状況別・断りの定型句

「断る」という行為も、状況によって使うべき言葉が異なります。適切な言葉を選びましょう。

状況推奨フレーズニュアンス
会議・社内イベント欠席させていただきます「その場に居合わせません」という事実を丁寧に伝える。
社外イベント・パーティー不参加とさせていただきます「参加しません」という意思を、よりフォーマルに伝える。
役職・内定辞退させていただきます与えられた機会や名誉に対し、敬意を払いつつ身を引く謙譲表現。
ビジネス提案・購入見送らせていただきます「今回は見合わせます」というビジネス上の標準的な断り文句。

【要注意】避けるべきNG表現

  • 直接的すぎる否定:「無理です」「興味がありません」 → 相手を拒絶する強い言葉。関係性を損なうため絶対NG。
  • 曖昧な返事:「検討します」(断ることが決まっているのに使う) → 相手に無駄な期待を持たせ、後でより大きな迷惑をかける。
  • 自己中心的な表現:「私は不参加です」 → 謙虚さがなく、高圧的な印象を与えてしまう。

ワンランク上の気配り!不参加連絡の注意点

返信は「できるだけ早く」が鉄則

不参加の連絡は、相手が次の手配(人数の確定、代理の依頼など)を進められるよう、分かった時点ですぐに返信するのが最大の配慮です。返信を後回しにするのは避けましょう。

メールと電話の使い分け

重要な取引や、結婚式のような特に大切なイベントへの不参加連絡は、メールを送る前に電話で一報を入れるのが最も丁寧です。声で直接謝罪することで、誠意が伝わりやすくなります。

代替案を提示する

単に断るだけでなく、「〇日なら参加できます」「〇〇という形なら協力できます」のように代替案を提示すると、協力したいという前向きな姿勢が伝わり、相手との関係をより強固にできます。

結論:丁寧な「断り」は、未来への投資

この記事で解説したように、丁寧な「お断りメール」は、単に不参加を伝えるだけの事務的な連絡ではありません。それは、相手への敬意を示し、信頼関係を守り、将来の良好な関係へと繋ぐための重要なコミュニケーションです。

今回ご紹介した例文やマナーを活用し、相手への配慮が伝わるスマートな断り方を身につけて、ビジネスやプライベートでの人間関係をより良いものにしていきましょう。

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