「面接で『高校生活で頑張ったこと』を聞かれたら、なんて答えよう…」 「部活も勉強も、胸を張って言えるようなすごい経験がない…」
そんな悩みを抱える高校生は、あなただけではありません。ご安心ください。この記事を読めば、あなただけのエピソードを見つけ、面接官の心に響く伝え方がマスターできます。
この記事では、すぐに使えるテーマ別の豊富な例文から、魅力的なエピソードの見つけ方、評価される構成の作り方まで、元々の詳細な分析を活かしつつ、高校生に分かりやすく解説します。
目次
1.【テーマ別】「高校生活で頑張ったこと」例文集
まずは、どんなエピソードがあるのか見てみましょう。部活動、勉強、学校行事など、様々なテーマの例文を用意しました。あなたに近い経験を見つけて、作成のヒントにしてください。
勉強・学業
成功談：苦手科目の克服
私が高校生活で最も力を注いだのは、苦手だった英語の克服です。当初、英語の偏差値は40しかなく、志望校の判定はEでした。悔しさをバネに、私は2つのことに取り組みました。
1つ目は、毎日30分、英単語と基本文法の暗記を徹底したことです。2つ目は、週末に必ず長文問題を1つ解き、先生に添削をお願いしたことです。
この地道な努力を1年間続けた結果、偏差値を65まで上げることができ、自信を持って志望校に挑戦することができました。
この経験から、目標達成のためには、課題を分析し、粘り強く努力を続けることの重要性を学びました。
失敗談：目標未達から得た学び
私が頑張ったことは、学年1位を目指して勉強した経験です。高い目標を掲げ、毎日3時間の学習計画を立てて実行しましたが、結果は学年8位でした。
目標を達成できず、当初は悔しい気持ちでいっぱいでした。
しかし、計画を立てて努力する中で、自分の集中できる時間帯や効率的な勉強法を発見できたことは、大きな収穫でした。
この経験を通じて、たとえ目標に届かなくても、その過程で得られる学びや成長こそが大切なのだと気づくことができました。
部活動
成功談：チームのまとめ役として
私が高校生活で頑張ったことは、バスケットボール部の副部長としてチームの結束力を高めたことです。私のチームは、一時期、練習中の雰囲気が悪く、大会でも結果を出せずにいました。
私は課題がコミュニケーション不足にあると考え、週に1度のミーティングを提案・実行しました。学年に関係なく誰もが自由に意見を言える場を設けたことで、チーム内に一体感が生まれました。
結果、最後の大会では地区ベスト4という目標を達成できました。この経験から、チームの課題解決のために、主体的に行動し、周りを巻き込む力を学びました。
失敗談：怪我を乗り越えた経験
私が頑張ったことは、サッカー部で経験した怪我を乗り越え、新たな形でチームに貢献したことです。
高校2年の夏、レギュラーとして試合に出ていた矢先に、選手生命を脅かすほどの大きな怪我をしてしまいました。
絶望しましたが、「チームのために自分にできることはないか」と考え、マネージャーと共に選手のサポートに徹することを決意しました。
対戦相手のデータ分析や、練習メニューの補助など、プレイヤーとは違う視点からチームを支えました。この経験から、困難な状況でも諦めず、自分にできる役割を見つけて貢献することの大切さを学びました。
生徒会・学校行事
成功談：文化祭実行委員として
私が頑張ったことは、文化祭実行委員として、企画を成功させた経験です。私のクラスの出し物は当初、なかなか意見がまとまりませんでした。
そこで私は、クラスメイト全員にアンケートを取り、意見を可視化しました。そして、出たアイデアを元に、企画のリーダーとして準備の役割分担やスケジュール管理を行いました。
準備中は対立もありましたが、粘り強く対話を重ねた結果、クラス全員で協力して出し物を完成させることができました。
この経験から、多様な意見を調整する力と、計画的に物事を進める重要性を学びました。
課外活動・自己成長
成功談：人見知りの克服
私が高校生活で頑張ったことは、人見知りを克服するために、自分から行動を起こしたことです。元々、人と話すのが苦手でしたが、このままではいけないと思い、3つの目標を立てました。
①毎日一人、クラスの誰かに話しかける、②授業で必ず一度は発言する、③地域のボランティア活動に参加する、です。
特に、ボランティアで様々な年代の方と交流した経験は、大きな自信に繋がりました。この経験を通じて、自分の弱みと向き合い、小さな成功体験を積み重ねることで、自分を変えられるということを学びました。
2.「何もない」は嘘！すごい経験は不要。魅力的なエピソードの見つけ方
「例文を読んでも、自分には話せるような経験がない…」そう感じていませんか？
大きな誤解です。 面接官は「全国大会優勝」のような華々しい実績を聞きたいわけではありません。評価したいのは、あなたの「人柄」や「物事への取り組み方」です。
苦手科目の克服、毎日の習慣、クラスでの小さな役割など、どんな些細なことでも、深掘りすれば立派なエピソードになります。
自分だけの物語を見つける3つのヒント
- 時間をかけたこと：あなたが高校生活で一番多くの時間を費やしたことは何ですか？（例：部活の練習、特定の科目の勉強、趣味など）
- 感情が動いたこと：最高に嬉しかった、悔しかった、感動した経験は何ですか？強い感情は、あなたの価値観が表れる瞬間です。
- 友達や先生に聞いてみる：「私って、何かに一生懸命に取り組んでいるように見えた？」と聞いてみましょう。自分では当たり前だと思っていた努力に気づかせてくれます。
「失敗談」は最強の武器になる
成功体験だけでなく、失敗談も強力なアピール材料になります。「目標を達成できなかった」「試合に負けた」といった経験から、何を学び、どう成長したかを語ることで、あなたの誠実さや人間的な深みを示すことができます。
3. 面接官に響く！評価される「頑張ったこと」の伝え方【PREP法】
エピソードが見つかったら、次は「伝え方」です。せっかくの良い経験も、伝え方がバラバラでは魅力が半減してしまいます。
そこでおすすめなのが、PREP法というフレームワークです。この順番で話すだけで、誰でも驚くほど分かりやすく、説得力のある話ができます。
記憶に残る物語を作る4つのステップ
- P（Point）：結論 → 「私が頑張ったことは〇〇です」と、まず結論から話す。
- R（Reason）：理由・課題 → なぜそれに取り組んだのか？どんな困難があったのか？
- E（Example）：具体例・行動 → 課題に対して、「あなた自身が」具体的にどう考え、行動したのか？
- P（Point）：結論・学び → その結果どうなったか？何を学び、今後どう活かしたいか？
例文で学ぶPREP法の使い方
| 構成要素 | 答えるべき問い | 例文（苦手な英語の克服） |
| P：結論 | 一言で、何をしましたか？ | 「私が高校生活で最も力を注いだのは、苦手だった英語の克服です。」 |
| R：理由・課題 | なぜ？どんな困難が？ | 「当初、英語の偏差値は40しかなく、このままでは志望大学に合格できないという大きな壁に直面しました。」 |
| E：具体例・行動 | 具体的にどうした？ | 「そこで私は、毎日30分の単語学習と、週末の長文問題演習を自分に課し、粘り強く続けました。」 |
| P：結論・学び | 結果どうなり、何を学んだ？ | 「結果、偏差値を25上げることができました。この経験から、課題を分析し、地道な努力を継続することの大切さを学びました。」 |
4. 【要注意】「頑張ったこと」で評価を下げるNG例
良かれと思って話した内容が、実はマイナス評価に繋がってしまうこともあります。以下の点に注意しましょう。
- 具体性がない：「部活動を頑張りました」だけでは、あなたが何をしたのか全く伝わりません。「チームの〇〇という課題に対し、自分が△△という行動を起こした」のように、具体的に話しましょう。
- 嘘や大げさな話：面接官はプロです。深掘りされた質問に答えられなくなり、すぐに見抜かれてしまいます。正直さが一番です。
- 「学び」がない（ただの自慢話）：「大会で優勝しました」で終わってしまうと、ただの自慢話です。その経験を通して「何を学び」、人としてどう成長したかを必ず伝えましょう。
【応用編】大学受験と就職活動でのアピール方法
同じエピソードでも、相手（大学か企業か）によってアピールするポイントを変えると、より効果的になります。
大学入試の場合
- 目的：学問への意欲や適性を示す。
- 伝え方のコツ：「頑張った経験から得た学び」を、「大学で学びたいこと」に繋げるのがポイントです。
- 例：「この経験から得た課題解決能力を、貴学の〇〇学部で学ぶ△△という分野でさらに深めたいです。」
就職活動の場合
- 目的：仕事で活躍できる人材であることを示す。
- 伝え方のコツ：「頑張った経験から得た学び」を、「仕事で活かせる能力」としてアピールします。
- 例：「この経験で培った計画性と粘り強さを、貴社の〇〇という業務で活かし、貢献したいです。」
| 大学受験 | 就職活動 | |
| 焦点 | 学問への探求心・学習能力 | 仕事での再現性・貢献可能性 |
| キーワード | 探求、分析、考察、〇〇学への関心 | リーダーシップ、計画性、課題解決能力 |
| 締め方 | 「貴学で〇〇を深く学びたい」 | 「貴社で〇〇として貢献したい」 |
まとめ：あなたの経験すべてに価値がある
「高校生活で頑張ったこと」という質問は、あなたを試すためのものではなく、あなたの素晴らしい個性を知るためのチャンスです。
特別な経験は必要ありません。あなたの日常の中に、あなただけの物語の種は必ず眠っています。
この記事で紹介した方法を使って、自信を持って語れるエピソードを完成させ、あなたの魅力を最大限に伝えてください。応援しています！
